「山仕事の広場」の北側の斜面に沿って、ニセアカシア(和名 ハリエンジュ)の木が数本あり、5月の中旬になると房状の白い花を付けます。 「山仕事の広場」での下草刈りの日、ニセアカシアを見上げるとひらひらと特徴のある飛び方の10頭近いウスバシロチョウが、飛び交っていました。休憩時間、水道栓付近の地面で羽を拡げ吸水しているのを見つけました。 ウスバシロチョウはその風貌から古武士を思わせますが、蝶の中でも古くから存在しており、「生きた化石」とも言われています。食草はムラサキケマン、スミレ草などです。 ... 【続きはコチラから】
加治丘陵の自然
テングチョウ
2月の寒い日、花見の丘で伐採木の整理作業をしていました。休憩時間、日差しの中をテングチョウが飛んでいるのを見つけました。やがてそれは杭作りの切りくずに止まり、羽を広げ暖を取り、しばらくすると、ヒノキの高いところの枝に舞い戻りました。 テングチョウは天狗の鼻のように口吻がとがっているところからその名があり、その祖先は化石で発見されるほど古い時代から生息する蝶の一種です。この時期、本来は越冬中ですが、暖かい日には休眠より覚め飛翔するのを見かけます。 ... 【続きはコチラから】
カンアオイ
2月初旬、寒さが厳しい一日だった。活動は北コースに沿った斜面の下草刈り。冬枯れの山での彩は笹、アオキ、サカキ、シラカシなど数少ない。そんな中、桜の古木に寄り添うようにシクラメンの葉に似たハート形の濃いグリーンのカンアオイを数株見つけた。 カンアオイは埼玉県の準絶滅危惧種にも分類されている貴重な植物だ。 葉をそっと寄せてみると三角形の花弁が三つあった。こんな出会いも冬の活動の楽しみの一つだ。 ... 【続きはコチラから】
ウラナミアカシジミ
6月初旬、山での作業を終えた帰り道、加治丘陵さとやま管理事務所裏のササに羽を休めているウラナミアカシジミ(♂)を見つけました。 この蝶、幼虫はクヌギ、コナラなどの若芽を好んで食すので、雑木林の減少と共に個体数は少なくなり、埼玉県レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に指定され、今や希少種になってきました。 ... 【続きはコチラから】